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椅子の話

更新日:2020年8月1日

7月より、伽藍下鴨では、蔵の2階もリニューアルし、新しい家具を迎えて、再オープンすることになりました。


日本の古い家には、ヨーロッパの古い家具、特にデンマークの古い家具が良く合います。

京都の町屋でも度々、デンマークのアンティーク家具に出会うことがあります。


新しい家具を迎えるにあたり、感動したことが2つあります。


1つ目は、キッチンにある、20世期初頭のイギリスの楕円型コーヒーテーブルに、ぴったり合うスツールが見つかりましたことです。 神奈川県で椅子工房之の代表をされている中根さんに、テーブルに合う、高さ・色味・質のスツールを、制作していただきました。

ーSHIRIO3ー

その、3本足の愛らしく美しいフォルム。人間工学に則り、自然と姿勢が良くなる椅子は彫刻のようです。その椅子が、なんと、イギリスの古いテーブルにぴったり!伽藍下鴨の大正時代の窓と調和した瞬間の嬉しさ!

椅子工房 之





2つ目は、ベットルームの窓際の隙間にしっくりあった、デンマークの家具作家「Finn Jull」のライティングデスクと、兵庫県で椅子工房「TENON」を主催している迎山さんのスツールとの出会い。持つと驚くほど軽さ。大袈裟ですが、運命のマッチングでした。迎山さん自ら、伽藍下鴨までスツールを持って来て下さり、納品頂いた際のお互いの喜びよう!『人との距離』がまさに縮まった瞬間でした。

TENON



お二人の共通点は、いずれも大量生産できない、人間の手で作る椅子を制作されている点。

この2脚の椅子との素敵な出会いが、昨今の価値観を大きく変容させ、不安が渦巻く環境下で、物の本当の価値、人との触れ合いの大切さを運んできてくれました。

そして伽藍下鴨に、ご宿泊されるお客様が、お座りになり、その想いをリレーできれば、この上ない喜びです


”椅子の話”

まだまだつきませんが、また次回。

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